掲載日:2026年7月28日
最終確認日:2026年7月28日
老後の不安は、漠然と考えるほど大きく感じられるものです。
まずは「健康」「メンタル」「お金」の三つに分けて考えてみましょう。
老後は、三つのリスクを考えることが大切です
公益財団法人生命保険文化センターが実施した 2025年度「生活保障に関する調査」によると、 老後生活に不安を感じている人は83.2%にのぼります。
実に8割を超える方が、老後に何らかの不安を抱えているという結果です。
老後生活に対する主な不安
- 公的年金だけでは生活費が十分ではない 79.8%
- 病気や介護などで日常生活に支障が出る 58.6%
- 自分で準備してきた老後資金だけでは足りない 37.6%
- 退職金や企業年金だけでは十分ではない 29.9%
調査では、年金や生活費への不安が多く挙げられています。
しかし、その背景には、健康を損なうことへの不安や、 孤独・喪失感など心の問題も深く関係しています。
その不安の正体を整理してみると、大きく三つに分けることができます。
- 健康
- メンタル
- お金
この三つは、それぞれ独立しているようで、実は深くつながっています。
リスク① 健康
年齢を重ねると、病気やケガの可能性は高くなります。
体力が落ちるだけでなく、認知症などによって判断能力が低下する可能性もあります。
そうなると、
- 荷物整理や掃除が難しくなる
- 医療を受ける機会が増える
- 介護が必要になる
- 財産管理が難しくなる
- 契約や手続きを自分で行えなくなる
など、日常生活のさまざまな場面に影響が出ることがあります。
だからこそ、元気なうちから少しずつ備えておくことが大切です。
- 荷物整理や掃除 ――身の回りの整理を少しずつ進めておく。
- 医療 ――健康診断を受け、かかりつけ医を持つ。
- 介護 ――介護保険制度や利用できる福祉サービスを知っておく。
- 財産管理 ――財産の整理や管理方法を家族と話し合っておく。
- 契約や手続き ――任意後見契約や遺言など、将来に備えた制度を知っておく。
リスク② メンタル
老後は自由な時間が増える一方で、孤独や喪失感を感じる方も少なくありません。
例えば、
- 退職
- 子どもの独立
- 配偶者・親兄弟・友人・ペットとの死別
人生の節目が重なることで、心にも大きな変化が訪れます。
気持ちが落ち込むと、人と会う機会が減り、外出がおっくうになることもあります。
その結果、運動不足や食生活の乱れなど、身体の健康にも影響することがあります。
だからこそ、心の支えや生きがいを持つことが大切です。
昔は、家督を子どもに譲って隠居し、「入道」となる人もいました。
それは単に仕事を辞めることではなく、親族や家系を供養するとともに、 人生とは何か、自分とは何か、生きるとは何かを問い直すために、 仏の教えを学ぶという生き方でもありました。
現代では、その形は人それぞれです。
- 家族や友人との時間を大切にする。
- 趣味や好きなことを続ける。
- 地域活動やボランティアに参加する。
- 新しい目標や役割を見つける。
- 信仰や人生の支えとなる考え方に触れる。
- 読書や芸術、哲学などを通して人生を見つめ直す。
生きがいは、人によって異なります。
「これがあるから今日も一日を大切に過ごそう。」
そう思えるものが一つあるだけで、心は前向きになれます。
老後を豊かに過ごすためには、健康やお金だけでなく、 自分らしい生きがいや心の支えを育てていくことも、大切な備えの一つです。
リスク③ お金
老後のお金の不安は、多くの方が感じています。
大切なのは、「収入」と「支出」の両方を知ることです。
収入
- 年金
- 貯金
- 株式などの金融資産
- 不動産収入
支出
- 医療費
- 介護費
- 住まいの維持費
- 日常生活費
- 思いがけない出費
収入と支出のバランスが崩れると、生活への不安は大きくなります。
だからこそ、収入と支出を洗い出し、現実を把握することで、
- 家計を見直す
- 利用できる制度を知る
- 無理のない生活設計を考える
ことができるようになります。
とにかく、落ち着いて一つずつ整理していくことが大切です。
まとめ
三つのリスクは、すべてつながっています
健康を崩せば、医療費や介護費が増えます。
お金の不安は、心の負担になります。
メンタルの不調は、健康にも影響します。
健康・メンタル・お金は、それぞれ別々の問題ではありません。
だからこそ、どれか一つだけではなく、全体を見ながら備えていくことが大切です。
一つずつ整理しながら、将来への備えを考えていきましょう。
情報について
本記事は、2026年7月28日時点の内容をもとに作成しています。
老後生活に対する不安の割合および具体的な内容は、 参考:公益財団法人生命保険文化センター 「2025(令和7)年度 生活保障に関する調査」を参照しています。
生命保険文化センター「老後の生活にどれくらい不安を感じている?」
※掲載内容は2026年7月27日時点で確認した情報です。 制度や調査結果は変更される場合がありますので、 最新情報は各公的機関・関係機関の公式サイトをご確認ください。
更新履歴
2026年7月28日 記事公開