老後の備え

一人暮らしの老後に、
今から考えておきたいこと

元気に暮らしている今だからこそ、 体調を崩したときや将来の生活について、 少しずつ備えておくことができます。

一人暮らしを続けていると、 「今は困っていないけれど、将来は少し心配」 と感じることがあるかもしれません。

病気やけがで入院することになったとき、 日常の手続きが難しくなったとき、 亡くなった後のことなど、 一人では対応しにくい場面が生じる可能性があります。

すべてを一度に決める必要はありません。 まずは、どのようなことに備えておくと安心なのかを 知ることから始めましょう。

まずは、緊急時の連絡先を整理しましょう

急な病気やけがで、自分から連絡を取ることが 難しくなることもあります。

そのようなときに備えて、 信頼できる家族、親族、友人などの連絡先を 分かりやすい場所にまとめておくと安心です。

まとめておきたい主な情報

  • 緊急時に連絡してほしい人
  • かかりつけの病院や主治医
  • 服用している薬やアレルギー
  • 健康保険証や介護保険証の保管場所
  • 親族や支援者の連絡先

紙のノートに記録する場合は、 内容が古くならないよう、 定期的に見直すことも大切です。

入院するときに困りやすいこと

入院時には、治療の説明を受けるだけでなく、 入院手続き、必要な荷物の準備、 自宅の管理など、さまざまな対応が必要になります。

病院によっては、 緊急連絡先や身元引受人について 確認されることもあります。

ただし、いわゆる身元保証人に求められる役割は、 病院や施設によって異なります。

身元保証という一つの言葉の中に、 緊急連絡、費用の支払い、退院時の対応、 亡くなった後の引き取りなど、 複数の役割が含まれている場合があります。 何を依頼するのか、内容を確認することが大切です。

施設への入所を考える場面もあります

年齢を重ねると、 自宅での生活に不安を感じたり、 介護施設や高齢者向け住宅への入居を 検討したりすることがあります。

施設を探す際には、 費用や立地だけでなく、 必要な介護の内容や医療体制も確認します。

また、契約手続きや荷物の整理、 自宅を今後どうするかといった問題も あわせて考える必要があります。

元気なうちから、 どのような場所で暮らしたいかを 周囲に伝えておくことも、大切な備えになります。

お金や日常の手続きが難しくなったとき

体調の変化や認知機能の低下によって、 銀行での手続きや公共料金の支払い、 役所への届出などが難しくなることがあります。

そのような場合に備える方法として、 財産管理等委任契約があります。

財産管理等委任契約は、 自分で判断する力があるうちに、 信頼できる人へ一定の手続きを依頼しておく契約です。

どこまでの手続きを依頼するかは、 ご本人の希望に合わせて決めます。

依頼することが考えられる手続き

  • 預貯金の管理や生活費の支払い
  • 公共料金や家賃などの支払い
  • 役所での各種手続き
  • 入院費や施設利用料の支払い
  • 郵便物や重要書類の確認

判断能力が低下した後に備える任意後見

将来、認知症などによって、 契約や財産管理について自分で判断することが 難しくなる可能性もあります。

そのような場合に備える制度の一つが、 任意後見制度です。

任意後見契約では、 判断能力が十分にあるうちに、 将来支援してもらいたい人と支援内容を決めます。

実際に判断能力が低下した後、 家庭裁判所が任意後見監督人を選任することで、 任意後見人による支援が始まります。

誰に、どのようなことを任せたいのかを 自分で決められることが、 任意後見制度の大きな特徴です。

亡くなった後の手続きも考えておきましょう

人が亡くなった後には、 葬儀や納骨だけでなく、 住居の明け渡し、公共料金の解約、 役所への届出など、多くの手続きがあります。

こうした手続きを、 あらかじめ信頼できる人に依頼しておく方法が 死後事務委任契約です。

死後事務として考えられる内容

  • 親族や関係者への連絡
  • 葬儀や火葬、納骨に関する手続き
  • 病院や施設の費用精算
  • 賃貸住宅の明け渡し
  • 電気、ガス、電話などの解約
  • 遺品整理の手配

遺言書は主に財産の承継について定めるものです。

葬儀や住居の明け渡しなど、 財産の承継以外の事務については、 死後事務委任契約を組み合わせて備えることがあります。

すべてを一度に契約する必要はありません

将来への備えについて調べると、 任意後見、財産管理、遺言、 死後事務委任など、さまざまな言葉が出てきます。

多くの制度を前にすると、 「全部準備しなければならないのだろうか」 と不安になるかもしれません。

しかし、必要な備えは、 家族関係、財産、健康状態、 周囲の支援状況によって異なります。

まずは現在の心配事を整理し、 必要性の高いものから検討していけば大丈夫です。

まとめ

一つずつ整理しながら、将来への備えを考えます

一人暮らしだからといって、 必ずしもすべてのことを一人で 解決しなければならないわけではありません。

今頼れる人はいるか、 将来どのような支援が必要になりそうか、 亡くなった後の手続きを誰にお願いしたいかを 少しずつ整理しておくことで、安心につながります。

ご相談内容がまとまっていない場合も、 現在の状況やご希望を伺いながら、 必要な備えを一緒に考えていきます。

一人暮らしの将来について、考えてみませんか

現在の状況やご心配を伺いながら、 必要な備えを一つずつ整理します。

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